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横笛は奏でられん ヤムナの岸で
 
横笛の音に 心は乱れ
 そは静めることも 出来ぬほど
小舟にて 黒き布をまとう
 シャームは 真黒きヤムナの上で
横笛を聞きて 理知は惑い
 熱に悶える この体は
ミーラの神さま ギリダラナーガル
 主よ 除かれよ この苦しみを


ムルリヤー バージャー ジャムナー ティール

注 ヤムナ: ヤムナ川のこと
   ギリダラナーガル: ミラバイが詩の中で頻回に使う表現。クリシュナのこと
    ナーガルとは、洗練された、優雅な、というような意味

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